木曜日

France's documentary film

和歌山電鐵貴志川線貴志駅の駅長、三毛猫のたま(メス、9歳)がフランスのドキュメンタリー映画に出演することが14日、分かった。たま駅長は、同電鐵が正式に社員として雇い入れ、昨年1月に駅長に就任したスーパー猫。すでに写真集やグッズが発売され人気だが、同作出演をきっかけに、世界の愛猫家の注目を集めそうだ。

 たま駅長が出演するのは、フランスの女性監督、ミリアム・トネロットさんがメガホンをとる「人間の鏡としての猫」。10匹の猫と暮らし、自身が猫好きのトネロット監督が、インターネットの動画サイトで、電車利用者のアイドルになっているたま駅長を見て興味を覚え、昨年、出演を依頼した。

 といっても、たま駅長にフランス語はわからないので、監督は通訳を介し、和歌山電鐵に企画書を送付。同電鐵は、すでに同線の“顔”であるたま駅長のさらなる集客力を願い、快諾した。

 同作には、たま駅長以外にも、人間の臨終を知らせる米国の「オスカー」、首にカメラをぶら下げて散歩するドイツの「リー」が出演。東京にある猫の高級マッサージ店や一緒に泊まる猫を選べる米国のホテルなど、猫にまつわる場所も取り上げるという。

 貴志駅売店の飼い猫だったたまは、平成18年4月に設立された和歌山電鐵の小嶋光信社長が、翌年1月に辞令を交付して同駅の駅長に任命し、同居していた母親のミーコ、ちびの2匹も助役に就任。全国でも例がない猫駅長は、愛猫家のみならず話題を呼び、一度は廃線の危機にあった貴志川線を活気づけた。

 世界デビューが決まり、グルーミングに余念がないと思いきや、普段から体のお手入れに熱心なたま駅長は、ポーカーフェースで日常業務=客招き、をこなしているという。撮影は16、17日の2日間を予定。「わたくしごときがお役に立てて何より。これをきっかけにたくさんの人が貴志川線に乗って、会いに来てくれると、わたしも元気が出るニャー!」と喜んでいる(注・たま駅長の表情を読み取った

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